拍手という花束を持って

仕事行く前に、コマ劇場に寄ったんですけど、今日から立ち禁止、ペンライト・サイリウム禁止になったようですね。昨日の5日の昼夜に私は観劇しました。昼は、特に立つ人もなく、平和だったんですけど、夜はセンター付近の10数人のヲタが立ち上がってました。


その瞬間、ステージ上のモーニング娘。さんたちが一斉にセンターを境に視線が左右に分かれます。モーゼでも現れたのかと思いました。あ〜ぁ、あの雰囲気で立つのかよ!?と思いました。ミニライブがあるという誤報が流れたことが遠因としてあるのでしょうね。


ミニライブ→コンサートの縮小版→大騒ぎって考えるのも、無理はないと思います。ただ、1回見るとわかるんですけど、今回は振り付けも普段の振り付けではなくて、ショーのような感じ、要するに宝塚あたりでもやっている本編終了後のフィナーレなんですよ。出演者もフィナーレって呼んでますしね。あれは決してライブではありません。


それに今回、アウェーとまではいわないけれど、モーニング娘。が外に向かって発信した公演ですよ。これに比べるとコンサートはヲタやファン向けですよね(コンサート会場に6千円なり、8千円なりのお金をはらって入ること自体、かなり濃いファン行動と定義した場合ね)。今回は、宝塚関係のお客さんや原作が好きなお客さん、またミュージカルだからということで、普段コンサートには来ない層の人などがくるわけですね。当然、夏休み中の子供も来るでしょう。なのにファミリー席を設けていない。これが意味するところを考えてください。


こう考えると、ステージ上の演出も、公演主催者側も、ヲタに立って騒いで欲しいわけじゃないんですよ。娘。の反応をみるに、彼女らにもそういう希望はないわけですよね。じゃあ、どうしてもともと禁止にしてなくて、「フィナーレが始まるまでは立たないでください」という曖昧な注意にしていたのか、分かりますか?別にフィナーレになったら立って騒いでいいよって意味じゃないですよ?


舞台への最高賛辞はスタンディングオベイションだからですよ!!いまは「終演まで立たないでください」に変わりました。これは自ら最高賛辞を拒否した形になります。舞台を作っている側の最高の目標を無くすわけですから、非常に残念な処置でしょうね。そう思うと、こうなってしまったのが非常に悔しいです。


私には拍手以上に彼女たちを喜ばせるものがあるとは思えません。そして、それは今からでは遅すぎるなんてことはないのです。皆さん、拍手という花束を持って、観劇しませんか。



p.s.ついでに、気になったこと。カーテンコールで、キャストが客席に向かって、右・左・正面とお辞儀をしますよね。あそこ、曲がかかってるので、みんな手拍子なんですけど、普通、舞台では拍手に変わるところです。知らなかった人はやってみてね。てってけはそうしています。