2回目の観劇ポイント

前回の観劇で見所はわかっているので、今回は各個人を中心に見ようかな。
そして、前回の観劇でエコというものを私に考えさせることには成功したが
いまひとつピンとこなかったメッセージについて考えながら見ることになしました。
1回目はどうしてもストーリーのほう追っちゃうからね。


じゃ、テーマ方からさきに書くか。
地球を体育館に見立てて、地球の温暖化という大きなテーマを
身近な考えやすい問題に置き換えていることは分かる。
温暖化は大気中の二酸化炭素量の増加が原因であることは
ミキティによって劇中で語られている。
に対して、未来の体育館の崩壊を防ぐために無駄なエネルギーを使わない・・・
要するに省エネ・・・、なんか微妙にズレてねぇか?
この辺が1回目の観劇でイマイチ私を納得させなかった部分なんですけど。
いや、省エネを進めることで必要電力が減って、結果的に化石燃料に頼った発電を減らして
ひいてはそれが二酸化炭素の増加を減らす一因になるのかもしれないけど
そんなことは劇中で語られて無いしな・・。
温暖化の問題を省エネってテーマに置き換えて、エコロジーって言葉で
焦点をぼかした感じがしますね。この辺が説得力にかける点なのかな。


だからと言って、全然的外れなわけでもないんだよね。
と言うのはテーマに対する答えのほう。AIWISH学園の方の問題に対する彼女らの答えは
16年後の後輩のために、今自分の出来ることをやりましょう。
その第一歩はエコを意識することだっていうもの。
100年後、200年後の未来ってピンとこないけど、問題を縮小すると想像しやすい。
舞台上では16年後の後輩を実在の娘。の仲間が演じているだけに
見る側としても未来のためにって感情移入もしやすい。
意識して温暖化のために出来ることをしましょうって答えにもなるし
現在は未来へ続いている、未来を想像しましょうって主張も
テーマ曲には入ってた気もした。
この主張は悪くないので、なんとな〜く娘。相乗効果で洗脳されてしまうんでしょうかね。w


んじゃ、個人を見ていこうかな。
相変わらずいいのが、ガキさん
ガキさん、さいこーだね。エコエコグリーン!しゃきーん!
前半は新垣里沙さん視点で見ちゃいますよね。新垣さんと石川さんが
狂言回し*1を担当してますので、当面はこの二人の
どちらかの視点で物語を見ることになると思います。
新垣さんのハキハキしたところとテンポのいい演技は、グダグダになりがちな
前半部分をしめてくれます。


高橋愛ちゃん。演技もダンスも歌も本当にがんばっています。
特にソロ歌唱は絶品です。なのに、なのに脚本のキャラの書き込みが足りないと思います。
この辺が非常にファンとしては残念です。もちろん高橋さんのせいではありませんが。
脚本家なにやってんじゃぼけー。
っていのうは、愛ちゃんのやってる役には心に葛藤がないのですよ。
娘。14人のキャラの中で唯一無実の側の人間なんですよ。
エコの問題なんか現代人なら誰でも非を持ってるわけで、それを体育館に関することでは
無実の側の愛ちゃんに「責任とってよ」と一方的に言われると
見てる側としては「えーー?」ってなるわけで。
人間には必ず相反する二つ以上の感情があって、それが押し合いへし合いする中で
こぼれおちてくる感情を表現するのが演技というものだと思います。
私なら愛ちゃんの役に自分も含めた2020年の人たちの非も認める言葉と
さらなる未来へ思いをつなぐセリフを足すけどな。
以上の気持ちを短く表現すると「脚本家なにやってんじゃぼけー」になります。
そういえば、体育館崩落の最後の一押しをしたくせに、すべてを過去のせいにしてるマネージャーもいたな。


加護亜依さん。
途中でエコのあり方に疑問を持ってからはガキさんの役のテーマを奪ってしまうことになりますが
分担してると思えばいいのかな。でも、加護ちゃんの役も最後の答えは出さないんだよね。
今のあり方に疑問を呈する。そして「考えよう」という課題を投げかける。
加護ちゃんといえば、ミキティとの掛け合いのシーン。
ファンタジスタっぷりが増してましたね。


藤本美貴さん
ファンタジスタあいぼんの変幻自在のパスを受けるミキティ
もうツッコミキティの面目躍如のツッコミっぷり。
んで、今回の観劇で見直したのがこのミキティの役。
実はシダ研連中は、いろいろ環境問題の知識持ってる割には
あいぼんに否定的だったりして、内心「なんなんだこいつは?」と思ったのですが
このミキティのスタンスって、私たちっていうか見てる側のスタンスですよね。
環境問題にしろエコにしろある一定の知識は持っている。けど、何かをしてるわけではない。
何かをしようという提案に対しても、「何も変わらない」と決めてかかる。
ほかのAIWISH学園の生徒も同じ感じですね。「知ってはいる。」
飯田先生の「私たちには何も出来ない」も諦めてしまっている大人の意見として出してるのでしょうね。
そんな2004年の人たちが、2020年の愛ちゃんたちの惨状に触れ
身近なものとしてとらえ、自分に出来る何かをしようと意識を変化させる。
そして未来を想像し、意識する。それがエコへの第一歩という梨華ちゃんの結論へ結ばれる。
高橋→新垣→加護→藤本→石川と想いがリレーされ・・って、
なんだ、もうちょっと脚本練れば、すっげぇいい作品になりそうじゃん。


触れなかったメンバーでは辻希美さんと亀井絵里さんが印象に残りました。
ののたんは、もう舞台上で放し飼いって感じ。
えりりんは、いったい何があったんだ?最近のえりりんは自信満々ですね。確変ちゅう。

*1:物語の進行を行う役