娘。ミュージカル「HELP!熱っちい地球をさますんだ」

上記2点をふまえて「娘。ミュージカル」というちょっと異質な舞台を見に行く。
思った以上に楽しめた。
少なくともミュージカル部分だけで言うなら、去年の忠臣蔵よりずっといい。
確かに脚本だけ見ると、展開が唐突でかなりご都合主義なところがある。
しかし、ミュージカルの脚本がご都合主義なのは今に始まったことでもないし
実際、上演時間が2時間ならミュージカルには演劇1時間分の内容しか
脚本には盛り込めない。
その分演劇には無い歌とダンスで多くのものを伝えられるのがミュージカル。
たとえば、うれしいと言う感情を表現するのにその演技を見せるよりも
歌って踊るほうが場合によっては良く伝わる。
また、テーマが大きいので致し方なしか。環境問題をテーマにした作品は
何度か見たことがあるのですが、どーも納得がいく結末にであったことがないのよね。
そんななかでは、この作品はけっこーいいほうかなと思いました。


じゃ、役者である娘。さん達を見ていきましょう。
はっきりとした主役がいるわけじゃないのね。
まずテーマを投げかけるのが我らが高橋愛ちゃん。
それに対する答えを導き出すためのキープレイヤーが加護亜依さん
答えを出すためのアンチテーゼというか葛藤を作らせるのが藤本美貴さん
そんでもって、物語を進める狂言回し的な役柄が石川梨華さんと新垣里沙さん。
この5人が中心人物でしょうか。
この5人って舞台上で十分魅力を出してたと思うんですよ。
上で述べたキャスティングって観点では絶妙の配役だと思います。
とくに私はガキさんが良かったですね。
だてに前髪おろしてねーよ。
細かいところは、また、次見に行ったときにでもかこーっと。


ヲタ的には、近くで娘。さんたちの輝いてるところを見れたので満足。
作ってるほうとしてはそれでいいのか謎だが、私のようなエコに遠い人にも
エコロジーというものを意識させたんだから、あながち失敗でもないんだろう。
興行的にはどうなんだろ。それは私が心配することでもないけど。
空席もったいないね。
平日は平日料金にして値段下げるとか、当日券は半額で出してみるとか
空にしとくよりはそのほうがいいような気もするけどね。