やっと不定期になった不定期連載「流れ星のララバイ」文字起こし第６回

てってけの突然のノスタルジックな思い付きにより、
南青山少女歌劇団の最終公演演目「流れ星のララバイ」を
キャストを娘。メンに入れ替えて文字起こしします。
脚本・作詞：高橋由美子演出：八木橋修
を、一部キャライメージに合うようにてってけ流にアレンジしてます。

第六場夜の病院の中庭
♪空は夜の海揺れてさざめいてスターライト
♪私の瞳に幾千の光を灯して
♪あの空に届くかな私の小さな願い
♪この胸に一つだけ輝く星をください
♪願いをかなえ輝く星私の瞳に灯して輝く星

ノノ〃＾ー＾) ＜ほんと、星祭って感じだよね
从*・。・从＜こんな星空、都会じゃみられないもんね
川o・-・）＜病院長だったシスターがね、この美しい星空を見て
川o・-・）＜ここに長い間入院している患者さんたちを慰めるために思いついたんだって
∬´▽｀∬＜だからこの日だけは面会時間を忘れて、遅くまでお見舞い出来るんだ

・ｅ・)＜にしても早いよね、あたしたちがここに来てもう１ヶ月以上たったなんてさ

川o・-・）＜！
川o・-・）＜あら、桃子ちゃん、どうしたの？
ル*’‐’リ＜愛お姉ちゃん、いないの？
川o・-・）＜愛お姉ちゃん、今日はお部屋で寝てなさいって先生に言われたんだって
ル*’‐’リ＜今日はね、ママが来てるの。ママがね、愛お姉ちゃんに会いたいって
川釻ｖ釻从＜桃子ちゃん！ダメでしょ、今日はお部屋にいるお約束
ル*’‐’リ＜やだ、つまんないんだもん
川釻ｖ釻从＜寝てなきゃダメだよ
（　＾▽＾）＜熱があるわ
川o・-・）＜じゃあ、今日は私がご本を読んであげる。それならいいでしょ？
川o・-・）＜ここの後片付け終わったら、すぐ行くね
川o・-・）＜せっかくママがきてるんだから、いい子にしなくちゃね
ル*’‐’リ＜・・うん
（　＾▽＾）＜私、飯田先生呼んでくるから、熱計って
川釻ｖ釻从＜分かりました。さ、桃子ちゃん、お部屋に帰ろう
病棟へ入っていく、桃子と藤本さん
入れ替わりに、飯田先生が中庭に通りかかる
（　＾▽＾）＜飯田先生
川‘〜‘)＜どうしたの？
（　＾▽＾）＜実は・・・(耳打ち）
川‘〜‘)＜わかったわ
足早に二人が病棟に入っていく

・ｅ・)＜桃子ちゃん大丈夫なのかなぁ

ノノ〃＾ー＾) ＜飯田先生、結構慌ててたよね
从*・。・从＜だって具合悪そうだったもんね
∬´▽｀∬＜心配だよね
从 ´ ヮ｀) ＜具合悪いと言えば、ねぇ、愛もこのところずっと良くないんだって？
川o・-・）＜うん、最近は脱走もないし、早く愛さんと白血球の型が合う人が見つかればいいんだけど

・ｅ・)＜でもさー、私たちもう２週間も渋谷とか銀座とかでチラシ撒いてんだよ

∬´▽｀∬＜そうだよ。ドナーって言うんだっけ？骨髄液をくれる人のこと
∬´▽｀∬＜あなたもドナーになってくださいっていうチラシ、何百枚も、ううん、もう千枚以上かな配ったの
从*・。・从＜おかげで日焼けしちゃったわ

・ｅ・)＜もう５０人くらいは血液検査受けにきてくれたけど、みんなダメなんだもん

从 ´ ヮ｀) ＜うちの店の子にも検査は受けてもらったんだけどね
川o・-・）＜そんな簡単に見つからないのよ
川o・-・）＜他人同士だと白血球の型が合うのって数万人に一人なんだって
ノノ〃＾ー＾) ＜こんなこと言うのって薄情かも知れないけどさ、これ以上続けても無駄なんじゃないかな
ノノ〃＾ー＾) ＜２週間チラシを配って検査を受けてくれたのが５０人、
ノノ〃＾ー＾) ＜これじゃ数万人に検査を受けてもらうまで、どれくらいかかると思う？
ノノ〃＾ー＾) ＜一人のドナーを見るけるのに何十年もかかっちゃうんだよ
∬´▽｀∬＜疲れたよね、２週間だけでも
从*・。・从＜みんなチラシは受け取ってくれるけど、協力してくれないんだもん

	c	・ｅ・)＜仕方ないんじゃない。だってドナーになるのだってリスクあるもん
	c	・ｅ・)＜麻酔だってするしさ

ノノ〃＾ー＾) ＜入院だってしなきゃいけないし

・ｅ・)＜事故はめったにないって言うけど、考えちゃうもん

川o・-・）＜だから、理解してもらった上で協力してもらえるように
川o・-・）＜詳しく書いたチラシを配ってるんじゃない
ノノ〃＾ー＾) ＜そうだけど・・

	c	・ｅ・)＜愛を知らないひとにとってはさ、やっぱりひとごとだよ。
	c	・ｅ・)＜かかわりたくないって気持ちわかるよ

川o・-・）＜みんなが疲れてるのは分かるよ。でも、愛の命がかかってるんだから
ノノ〃＾ー＾)＜その愛が一番いけないよね。私たちに一言だってありがとうって言ってくれたことある？
从*・。・从＜知らんぷりよね
从 ´ ヮ｀) ＜誰のためにみんなが苦労してるのか分かってないのかな

・ｅ・)＜あの態度はよくないよね

川o・-・）＜・・そうだね。愛の態度はよくないって思う。
川o・-・）＜でも、みんな、それをドナーが見つけられないことの言い訳にしてない？
川o・-・）＜骨髄移植に協力してくれる人が少ないのは愛のせいじゃないよ

・ｅ・)＜そりゃそうだけど

川o・-・）＜愛は今、凄く怖い思いをしながら必死に生きてるんだと思う
川o・-・）＜私たちが言い訳してチラシ配りをやめることはできるけど
川o・-・）＜愛は言い訳したって病気から逃げられないのよ。愛の気持ちわかってやって
川* ’ー’）＜いーよ、分かってもらえなくたって
川* ’ー’）＜あさ美、君ってほんとにおせっかいだなー
川o・-・）＜聞いてたの？
川* ’ー’）＜そりゃあ、そんだけ大きな声でしゃべってれば聞こえるよ
川* ’ー’）＜あー、うるさかった
从 ´ ヮ｀) ＜うるさい？
川o・-・）＜どうしてそんなこと言うの？
川o・-・）＜みんな毎日仕事の合間に交代で繁華街に行ってチラシ配ってるのよ
川o・-・）＜愛に骨髄を提供してくる人を見つけるために
川* ’ー’）＜そんなこと頼んでない
川* ’ー’）＜同情はいらないって言ったのに、うっとうしい
川* ’ー’）＜でも、ちょっとは自分たちだっていい気分だったんじゃないの？
川* ’ー’）＜私達は人助けしてるんだわとか思っちゃってさ
川o・-・）＜愛！言っていいことと悪いことがあるよ

・ｅ・)＜こんな奴のために、私たち何やってきたの！

从 ´ ヮ｀) ＜病人なら何言っても許されると思ってるの
从*・。・从＜もうやる気なくなりましたわ
∬´▽｀∬＜ほんと、がっくり

	c	・ｅ・)＜行こう！もうチラシなんて捨てちゃおう
	c	・ｅ・)＜あ〜ぁ、せいせいした！行こう！みんな！

中庭からさってゆく、新垣・小川・道重・亀井の４人
从 ´ ヮ｀) ＜あたし、もう帰る
川* ’ー’）＜どうぞどうぞ。早く帰ってお仕事頑張ってねぇ

川* ’ー’）＜どうせ私が死んだって誰も悲しむ奴なんていないしさ
川o・-・）＜私は悲しいわよ
川o・-・）<私は泣くわよ。愛が死んだら
そういい残し、さってゆく紺野。一人中庭に残る高橋
川* ’ー’）＜・・・
♪素直になれなくて一人で強がって私
♪うまく言えないから憎まれ口ばかりでごまかして
♪このまま一人で死んでゆくなんてやだよ
♪誰か聞いて私の声をせめて手を取って
♪今誰か側にいてくれたら・・誰か・・