大阪厚生年金会館の4公演を見て

さて、大阪公演を通じて思ったことを書きますか。
大阪厚生年金会館、この会場からツアーは後半戦へ突入することになります。内容的にも新曲「大阪恋の歌」が入ってくるし、前半の課題部分をどれだけ修正できたかとか、新たな目標を持つべきだとか、まぁ、いろいろ勝手なことを思ったりしてしまうわけですね。


さーてと、どっからカードを切っていきましょうか。まずは、これからだな「ふるさと」。大阪の前にこんほりさんから刺激を受けていたので、いろいろと考えることができました。こういう、自分とはまたちょっと違った視点で見てくれる方の意見は非常に貴重です。例えるなら、ある物にたいして別の角度から光を当ててくれるようなもので、それをまた僕の視点から見ると今まで見えなかったものが見えたりします。


で、高橋サイトで「ふるさと」を書くといっておきながら、今回取り上げるのは新垣里沙のほうの「ふるさと」です。新垣里沙の「ふるさと」は以前も書いたように本当にピュアな世界です。大人になってしまった僕には、まぶしいほど新鮮でかつ懐かしい世界です。そう、誰もがかつてはそこを通ってきたんです。いつかそれを忘れてしまった。それを思い出させてくれるガキさんのふるさとには、時間的なふるさとを感じます。これが距離的なふるさとよりもより郷愁を誘います。それは、いま、この時しか出せない刹那な輝きであり、誰もがそこを通ってきているから、誰もそこへ帰れないことを僕らは知ってしまっているからです。


そう、僕らは知っている。新垣里沙ちゃんもいつまでもそこにいれないことを。彼女は、今出せる最高の魅力を発揮しつつも、歌手としてより高みを目指して成長しなければならない。ツアー後半を経て彼女はまた成長するでしょう。同じ歌を、表現力においてはやはり一日の長のある高橋愛が歌っている。それにこれだけの経験をしているのだ。成長しないはずがない。その時は新垣里沙さんの成長を喜びつつ、過ぎ行く新垣里沙ちゃんの時間に涙すると思います。でも、その時がくるまでは、もう少しだけこのままで・・・。