美勇伝説 名古屋市民会館

tetteke2005-06-13

てってけにとりましては初美勇伝コンサートでしたが、美勇伝は千秋楽ってことでセットリストなどは省略して、印象に残った部分だけ書き出していきます。結論から書きますと面白かったです。


なにぶん持ち歌が6曲しかないのでその点は心配してたんですけど、この6曲だけで僕は満足しちゃいました。ソロはちょっと別としても、やはりなんだかんだいって、ファーストコンサートで歌う持ち歌にはより一層の気合がはいるでしょうしね。まして千秋楽だってんだから、その気持ちの入り具合は推して知るべし。もちろん技術的には岡田さんとかまだまだなんですけど、これはBerryz工房の「まるごと」を見たときも改めて思ったんですけど、ファーストコンサートでその点は僕はそんなに重視しません。歌は、そりゃうまいに越したことはないけれど、所詮、気持ちを伝えるための手段でしかありませんから。それによって何を伝えたいのか、それさえ伝われば、たとえうまくはなくても、お客さんは楽しんで、喜んで、感動してくれるのです。さて、では美勇伝の3人は何を僕に伝えてくれたのでしょうか?それは三好さんがMCで実際に語っていました。

从 ^ロ^)<私の人生、こんなに幸せでいいんでしょうか

三好さんはオーディションに受かったものの、それから1年レッスンを受けるだけで、どれくらい見通しを聞かされていたのかは知りませんが、不安な時期をすごしたことと思います。それが突然(だと思う)美勇伝加入が決まり、あれよあれよと言う間にコンサートツアー。振り返ってみれば、決して平坦な道じゃなかったでしょうけど、そんな苦労も全部含めての言葉だと思います。その気持ち伝わってきましたよ。次に日、日曜日にあった東京での握手会で石川さんから語られましたが、名古屋のコンサート後にちょっとした打ち上げがあって、そこで三好さんは思いっきり泣いたそうです。


今回のコンサートで、実は影の見所はカントリー娘。だったと思います。こいつら芸達者だなぁ。モーニング娘。のツアー帯同が多いけど、そこで1曲しかもどっちかというと藤本・紺野のほうに注意がいっちゃう傾向にあるから、なかなか真価がわかりにくいんですけど、これだけ出番があると魅力を出せますね。いままで、ちょっと苦手なタイプとしてた里田まいの評価がかなりあがりました。「先輩〜LOVE AGAIN〜」とかかなり良かった。1コーラスを美勇伝が歌って2コーラス目からカントリー娘。っていう演出もよかったし、新鮮さと持ち歌の円熟味と両方を堪能できましたし。って、こう聞くとやはり、他人の持ち歌を歌うのは面白みと新鮮さがあるけど、歌いこんでいる本物には及ばないですね。でも、それは対比があったからよりそう感じた部分もあるだろうし、カントリー娘。の3人にしてみれば負けるわけにはいかないわけで、そういった力の入り方は好きです。


里田まいさんといえば、石川さんとのMCはかなり面白かったです。ちゃんちゃみで、リスナーの不満に梨華ちゃんが言葉のシュートを放って、すっきりしてもらうコーナーがあるらしいのですが、コンサート会場が名古屋ということもあって、それを生でやりたいということでリスナー役を里田さんにやってもらい、里田さんの不満を解消することになりました。
川=‘ゝ‘=|| <最近、岡田唯ちゃんになつかれてまして、よく甘えてくるんですけど
川=‘ゝ‘=|| <今日も髪をひとつ縛りにして、「まいちゃん、まいちゃん、どう?かわいい?」
川=‘ゝ‘=|| <って聞いてくるんですよ
川=‘ゝ‘=|| <私はもう岡田唯ちゃんのあしらい方は知ってるんですけど
川=‘ゝ‘=|| <そーすると、「なんでかわいいって言ってくれへんの?」って
川=‘ゝ‘=|| <ずーとついてくるんですよ
( ^▽^)<分かりました。私がすっきりさせてあげましょう。
( ^▽^)<まいちゃんは、ゆいちゃんが「ねぇ、かわいい?」ってまとわりつかれて
( ^▽^)<困っていると。では、行きます。


( ^▽^)<私のほうがかわいいよ!
( ^▽^)<はぁ、すっきりした。
川=‘ゝ‘=|| <・・・あの、それ、石川さんがスッキリしてるだけじゃないですか?


さて、ソロコーナーについて。賛否両論というか、賛はさすがにあまりないか。許容と否定にわかれることになると思うんですけど、僕は許容ですね(いろいろと条件はありますけど)。思い入れとか、歌の持ち主がおかれている状況とかで、またいろいろ微妙に意見も別れるとは思うんだけどね。石川さんのはすげーなぁ・・。別方向へ突き抜けてるよな。それはある意味、石川梨華の凄さだよ、自分のフィールドに持っていっちゃうんだから、これはもう松浦さんのと比べるとかそんなのはまったく意味が無いな。歌を歌うっていうことは、その歌の主人公に自分をしちゃうんじゃなくて、その歌の主人公を自分にしちゃうことだと僕は思ってるんですけど、だから歌い手が代われば、世界も変わるしメッセージも変わる。この歌はこういうふうに歌うという正解があって、それに自分を近づけるのではない、その歌と自分の重なる部分を表現してやることだ。だから自分に無いものは出せないし、相手に無いかもしれないものも出せる。そういう観点では、石川梨華は歌の技量は高くはないけど、タレントとしちゃ一流だな。ハロプロパーティー加護ちゃんにも同じことを思った。三好さんと岡田さんは、さすがにまだそんな芸当は出来ないです。ミキティとかごっちんのファンの人は、内心面白くないだろうけど、ここはひとつ大きな心で、まだ経験未熟な二人のソロに楽曲が持ってるごっちんミキティのオーラを貸してやって欲しいですね。そのほうが、これは○○の曲だから歌って欲しくないと主張するよりも、他メンヲタから好意的に受け取られて、推しメンにとっても結局はお得だと思うんですけどね。と、僕なんぞは思ってしまうのですが、与えることが得ることになるということはよくあることだと思うんですけど。感情の問題なのでなかなか難しいとは思いますが。

公は明を生じ、偏は闇を生ず
偏愛は人を傷つける。愛したほうも、愛されたほうもともに闇に沈む。
しかしながら、偏愛と対極にある博愛を実行するのは難しい。