過去と未来と現代の偉人に学ぶ

「一人で考えるよりも、誰かと言葉のキャッチボールをしているほうが自分の考えを整理しやすい。」

これは、自由惑星同盟のオリビエ・ポプラン中佐が、同僚のイワン・コーネフ中佐*1と軽口めいた意見交換をしているときに出る言葉です。この言葉自体は前々から痛感してて、更新前の意見交換とか更新後の意見交換をRespect For Youid:ALMICとすることが多いです。二人とも似たような時間に更新仕事をしてて、仕事中にメッセを立ち上げてるからですけどw参考になるし、有意義だし、さゆについての理解度も深まりました。


ネットに意見を書いて公開するってのは、それが物凄く大きな規模で行われるんですね。そりゃ、確かに知識としてはもちろんそんなことは分かっていましたけど、それが実はこういうことなんだと体感するまでは知恵になりえないというか、知っているだけではそれは意味がなくて、活かすことが出来てはじめて"知る"と言える。ただし、活かすためには前提条件として知識として入っていたほうが好ましい、そのためにインプット学習みたいなことをするわけです。


中学とか高校の勉強って、このインプット学習が多い。ゆとり教育の今は知らないけど、僕が経験した中高の勉強はそうでした。そしてその時にこういわれる事が多かった。「こんなの憶えても社会に出たときに何の役にも立たない」これに対して、僕が社会人になって8年くらい経ちますが、出した答えはNoです。そう言う人は、単に知識を活かせなかっただけです。貯えられた知識は、あるとき、時の力を得て一気に知恵に変わるときがあります。と、今回はこれについて語りたかったわけではないので、この辺までにしときます。


ネットに意見を書いて公開するということに話を戻します。一昨日書いた意見に対して様々な反応をいただきました。その中でもBeautiful Pearsアンデスコンドルさんが、僕が意図した以上に解釈してくれて、増幅して返してくれました。僕の意見を聞いて、それに自分の経験や知識を通した考えを加えて返してくれるわけですから、非常にありがたいです。そしてアンデスコンドルさんの導き出した結論として結ばれているのが

「自分の意見を聞いて欲しければ、まずは他の人の意見を聞いてみよう」

という言葉です。あぁ、そういうことか・・。と、僕の盲を開かせてくれる言葉でした。これはとても大事なことだなぁ。謙虚というか、その心の余裕が自分の意見をよりよい方へと導いてくれます。逆に傲慢な意見だと人はあまり近づいてきてくれないですよね。それだけ益のある言葉に触れることが少なくなるわけで、それでは知恵がすぼんでしまいます。


心の余裕と漠然と書いたんですけど、それはこういうことです。余裕たっぷりで満足した状態とは違います。むしろ足りない状態というか、容量に余裕のある状態といえばいいのかな。人は過剰になるとおぼれます。実は名古屋のハロコン終わった状態の僕がこれで、この過剰な状態に贅沢にも飽きのような感情が出てて、代々木に対するテンションを下げてたんですけど、昨日今日といろいろ他サイト様を見ているうちにテンションが上がってきたかもしれません。それは明日書くつもりなんですけど。やっぱもっと貪欲にいかないといけないですね。満足した状態は進歩がない。一時的な満足は別としてね。人様の考えもガツガツ自分のものにしないと。

人は足ることを知らずして苦しむ。既に隴(ろう)を得てまた蜀を望むなり。(光武帝劉秀)
頂点はないと思う。そこが頂点だと思えば、そこから先はない。(モーニング娘。高橋愛


蛇足
全然前の話と関係ないんですけど、アンデスコンドルさんが「隗より始めよ」って言葉を使ってますが、史記の中に出てくる故事成語って面白いですよね。僕も以前に「鼎の軽重を問う」という言葉については書いたことがあります。今では意味が変わってるものとかもあって、面白いです。ということで、知ったかぶって書いてみたくなったのでついでに紹介します。今回は「鳴かず飛ばず」意味は、時期が来るまでじっと待つことですけど、全然だめな場合に使ってることが多いですよね。本当はその後に大きな成功が来ないと駄目なんですけど。


由来はこうです。春秋戦国時代の南方の雄、楚国の荘王は、王位についたときに自分以外の王族の力が強かったので、事を起こすのに信頼できる部下を見極めるため、3年間遊蕩の限りを尽くします。一人の賢臣が荘王の真意を確かめるため、荘王に「3年の間、鳴きもしなければ飛びもしない鳥がおります」と謎かけをしました。荘王の答えは「その鳥はひとたび飛び立てば天にいたり、ひとたび鳴けば天下を驚かすであろう」という含みのあるものでした。のちに荘王は戦国の覇者となります。


あ、そうそう。紺野さんの使う川o・-・)<完璧です!も史記に出てきますよ。「璧を完う(まっとう)して帰る」からの故事成語ですね。

*1:たしか、二人とも今から3000年位先の人だよ。宇宙暦799年くらいの話だから