芸能界で成功したければ芸能界に学ぶな

昨日の更新にはたくさんのコメント&トラバありがとうございました。「人からなにかを得ようとしたら、まずはその人に与えなければならない。愛ちゃんのいい所を認めて欲しければ、他の娘。のいいところを認めることから始めよう。」これはいわば、押してもだめなら引いてみなみたいな発想の転換なんですけど、よく何かを持ち上げるために、何かを落として書いたりする手法があるじゃないですか。それって逆効果の場合が多いですよね。じゃあ、どうするんだ?というと、逆に相手の受け入れやすいような形にしてやれば、自分の願う方向へ持っていけるんじゃないかと思ったんです。これぞ名づけて三国志とか春秋戦国時代あたりの外交に学ぶですw当時の説客(外交官)は、他国を自国に有利なように誘導すべく遊説に行くんですけど、そのようにするにはどうするか。相手にも利益のあることを説き、結果的に自国にも有利になるようにします。多少違うところもありますが、そんなとこからきた発想です。


さて、歴史好きのてってけは歴史からも学びますが、もう一つの趣味演劇からも学びます。最近は、娘。にばかり時間と資金をつぎ込んでいるので、あまり見にいけていないんですけど、キャラメルボックスという劇団があります。とある劇団員さんが江戸っ子忠臣蔵に出てて、「何やってんすか?」と思ったことがありますが、今年20周年を迎える劇団で、年間の動員数は10万人近いのかな。娘。みたいにアリーナ2万とか動員しちゃう規模から考えると少なく感じるかもしれませんが、これはすごい数字ですよ。演劇はマイクは使わないので、そんな大きなホールでは行えません。せいぜい、800-1000人というホールを使います。キャラ&メル行った人ならわかるか、この劇団は、サンシャイン劇場をよく使ってますね。それで10万ですよ。


で、僕はその劇団の総合プロデュースをしてる加藤昌史さんが大好きなんですけど、この人はユニークな考えの人で、まずチケット完売の公演をいやがります。見たい人がいつでも見れる状態で、それでいて赤字にはならない興行をしなければならないという考えのようです。つまり行こう、見たいと思ったときにその道が閉ざされているのでは、演劇の観客という決して多くはないファンの裾野は広がらないんですね。前に劇団の上川隆也さんがTVでブレイクしたときに、急激に劇場へ詰め掛けるお客さんが増えて全公演完売状態になってしまったことがあって、FC会報に「申し訳ありません。次回からは売切れない公演を目指してがんばります!」とおいおいなんじゃそれはwという文章を載せてました。


それとは逆に、読みが外れてチケットの売れ行きが芳しくない公演とかがあったりするんですよ。そういう時は再度宣伝するんですけど、よくあるような「売り切れ間近、お早めに」なんて宣伝はしません。消費者は馬鹿じゃないんです。そんな文句があったって売れてないのはバレバレです。加藤さんにいわせると「もう、こんなに面白いのに、何で見に来ないの?」とこれだけ席が残ってます。まだまだご用意できますというお知らせが来ますwネットで空席一覧が見れますw初日を見た人はチケットの半券を持っていくと半額で見れます。半券は他人に権利を譲ることも出来ます。となると、どうなるでしょう。突然暇になったけど、空席あるみたいだな、ちょっと見に行くかとか、初日を見て面白かったのでもう1回行くかとか、これ面白いから見に行ってみなよというようなことが可能になります。


加藤さんは著書の中でこう言っていました。「演劇界で成功したかったら、演劇界に学ぶな」演劇の世界で常識となっていることは、本当に常識でいいのか?多くの示唆を含んでいる言葉だと思います。さぁ、ここで視点をハロープロジェクトへ移します。芸能界・音楽界の興行で常識としてまかり通っていることで、改善の余地のあるものはないでしょうか?上記であげたことには、様々なヒントがあると思います。即効性はないものばかりかもしれませんが、小事の積み重ねもまた大事だと思うのです。

いいこと思いついたっ!―今明かすキャラメルボックス9つの秘密

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