ふるさと

名古屋市民会館では高橋愛ちゃんが、大阪フェスティバルホールでは新垣里沙ちゃんがそれぞれ「ふるさと」の「♪流れ星を見たら・・・」のソロパートを歌ったわけですが、これは非常に面白かったです。二人とも、前ツアーでこの曲を歌っているわけですが、この部分って歌ってないんですよね。それをどう表現してくるのか!?は今ツアーの楽しみでもありました。


結論から書くと、愛ちゃんは「お、なるほど、それは面白いな」と僕の予想とは違う、でもそれはあり、面白いという解釈を見せてくれて、ガキさんは「さすがはガキさん、よくわかっている」と熱い期待に応えてくれました。僕にとって、この二人は娘。のファンをやっていく上での両輪なんですけど、魅力はそれぞれ違います。


愛ちゃんは前ツアーの「ふるさと」とはまた違った解釈で表現していました。このツアーで福井の会場があったら、解釈はまた違ったものになるだろうと思いますが、愛ちゃんの今回のふるさとは、さっぱりとしていて、慕情とかそういうものではなく、やはり未来へ向けた決心、決意を感じさせるようなふるさとでした。愛ちゃんは、前回からの成長を表現してるんですね。それは愛ちゃんの自身の成長でもあるし、歌の中の女の子の成長でもありました。


一方ガキさんの「ふるさと」は、明らかに前回の続きで、「そう!それを聞きたいんだよ」っていう僕らの熱い期待に応えるものでした。ガキさんは、前回の世界観のまま、歌えなかった部分を今回披露したという感じ。これが、次回はおそらくガキさんのふるさとに近い横須賀になると思いますが、自分のふるさとに戻ってきて歌うときにどう変化するのか、そこを楽しみにしたいと思います。


この二人、僕が娘。のファンを続ける上での両輪と書きましたが、例えるなら、愛ちゃんは道を切り開く先陣で、ガキさんモーニング娘。という部隊の最後尾を守る殿軍です。行軍において先陣は敵先鋒と当たることが多く、この初戦の勝敗が戦況に大きく影響することから、最強の武将が努めます。しかし、部隊がもっとも危機を迎えるのは、先陣が戦闘に入ったときに後方から攻撃されることです。いわゆる挟み撃ちですね。したがって殿軍には、そうなったとき敵軍を支えきる力量があり、かつもっとも信頼にたる武将がその役を担います。銀河英雄伝説でいうと、先鋒は疾風のウォルフガング・ミッターマイヤーで、殿軍は鉄壁と言われたナイトハルト・ミュラーがやってます。先鋒には敵を打ち破る力が必要だが、パーティーを守る殿軍にも同じくらいの力量を持つものをおかなければならないとアバン先生も言ってました。注)てってけはアバンの使徒ではありません


かなりわけわかな話になりましたが、香港のソロでも感じた二人の違いってのが、ここでもよく出ていたと思います。外を攻める愛ちゃんと内を守るガキさんって構図ですね。「恋は発想・・」はそれが逆になるから、それも面白いかもなと思い始めてたところだったので、C/Wになってしまったのがちょっと残念です。