たまにはマナーを考えるのもわるくないだろう

事の発端はあまり詳しくはないのですが、コンサート中にメモを取ると言う行為についての是非について、巷では意見が交換されているようです。メモとなると、うちも他人事じゃないので、自分の考えをまとめてみました。たぶん、僕は皆さんが想像されているよりはメモの類は取ってないと思います。というのも、自分が楽しむのが第一でして、レポのほうは余力でやってるからですけど、だから終わった後、記憶が薄れる前に知人・友人の助けも借りてメモ帳に記憶の断片を書いておいて、レポートを書く際に再構成します。なので、一言一句そのままではなく、それに類するようなことを言ったやったというモノになるんですけどね。


それでも、初回公演とかファミリー席で見た場合とか、後ろのほうの席で見たとかいう場合は合間に、キーワードだけメモることはあります。それは記憶を呼び覚ますのに有効だからですが。MCでなんについて触れたかだけ書いておけば、内容は思い出すことが出来るので、例えばバリバリ教室甲府の亀井ちゃんのMCなら、「かめい 4」とだけ書いておけば、たまたま食べていたお菓子のカロリーが444㌍で・・って、お風呂に入った時間が22時44分で、あがったのが23時44分で・・という話が思い出せます。


さて、僕のメモの取り方はさておき、この行為自体が不快な人がいるとは気がつきませんでした。もちろん周りがのってるときにメモを取り出して書いているのは無粋だろうと自分でも思うので、MC中とか曲の合間のことが多いし、メモを取ることが必然的に多くなる、ハロコンの初回のような場合は最初からファミリー席へ行ったりするんですけど、それでも隣でやられると不快だといわれると、うーむ、困った。


ここで、メモを取ることがいいのか悪いのかと言う極論の話をしてしまうと、どうにも話が進まないと思うので、まぁ、毎度のことですがマナーについて考えてみることにします。マナーについて考える前にマナーとルールの違いについて触れておきます。ルールというものは、明確に決められていて、これを破ると罰せられることになります。例えば、録音機材を持ち込んで使用するとか、自分のチケットとは別の席で見るとかそういう類のものはルール違反と明確に定義することができます。では、マナー違反などと使われるマナーとはなんでしょうか。


コンサートに正規のお金を払って入った人間は、コンサートを楽しむ権利があります。楽しみ方は人それぞれだとして、権利は権利としてあります。ただし、自分の楽しむ権利ばかりを主張して他人の楽しむ権利を侵害するのはよろしくありません。そこでマナーというものが出てきます。マナーとは、場を円滑にするための、要するに気遣いですよね。もともとグレーなものなので、曖昧になるのはしかたがないんですけど、場のマジョリティによっても違うので、場をどういう風に区切るかということでも、変わってきてしまいます。コンサート会場では、一般では、ファミリー席では、娘。の現場では、場によって様々なマジョリティがあり容易に決着がつきません。(少数派の意見を無視すると言うことではありません。ただ、許容する人が多い・少ないで、許される程度に差は出るとは思います。)


決着がつかないものなら、まぁ、あえて決着をつける必要も無いかなと考えてしまうのが、ここの管理人です。mixiで僕の周辺で語られた内容をみるに(狭い範囲ですみません)、どうやら隣でメモを取られて不快に思う人は多くは無いようです。しかし、推奨されるものでもないとは思うんですよね。そういう認識があれば、お互いに少しずつ妥協するしかないでしょうね。ま、マナーなんてもともと妥協の産物みたいなもんですしね。妥協とか書くと響きがネガティブでてってけの本質的はこっちなんですけど、ここは偽善的に書いておきます。コンサート会場でも、ネット上でも、公共の場でも、馴れ合いでも、自分の言動や行動に責任のもてる振る舞いと、他者への気遣いが少しでもあれば、ずいぶんとすごしやすい世界になります。自分だけでなく、他者が楽しんだり喜んだりできることで、自分の楽しみや喜びも増していくのだと信じます。