おじぎ30度オンステージ ゲネプロを見てきました。


ゲネプロということで、何か変わった事があるかというと、音響の不首尾で後ろのほうの席の人が前半台詞が聞き取りづらかったとか、プレスが入ってるのでカメラマンがいきなり前を通るとかそんなことが起こります・・・って、全部悪いことじゃないか!?なので、普通はゲネプロを公開するというのは、それでもよかったらという意味でちょっと値段を下げてやるものなんですが、本公演と同じ値段で物販まであるというのがアップフロントのクオリティ。


さて、内容のほうはというと、これが意外に、いや本当に意外なんだけど思ってたよりもずっと良かった。ただ、見終わった後何が残ったかというと、ファミレスで起こる様々な出来事を通して少女が一つ成長しようなそうでもないようなものを見ましたが、いやー愛ちゃんも、さゆも、れいなも、亀ちゃんもほんと可愛いねっていうことなんですよね。


なんだ、一応見れるレベルではあるけど芝居としちゃ並だなと一演劇ヲタのてってけは思いかけたのですが、いや、待てよと。確かにテーマがそこにあると考えると希薄だが、「映画は監督、ドラマは脚本、舞台は役者」といわれるように、舞台の主役は役者である。


ちょっと意味を説明すると、映画はみっちりと時間をかけ、コマ割りまで監督が細かく見て作品を作っていくなので、映画の良し悪しには監督の力量が大きく関わってくる。いっぽうドラマになると映画ほど時間をかけて撮影していられないので、シーンを一気にとっていくことになる。こうなると脚本の出来不出来がドラマの良し悪しを決めていく。では、舞台ではどうなるか。舞台では役者が観客の前で実際に演技をする。この役者に圧倒的な華があれば、お客さんを魅了することが出来る。お客さんの前で行われる舞台にはそんな魔法が存在する。


となると、舞台でははじめに脚本ありきで、配役を当てはめていくのではなく、役者の魅力を引き出すために、脚本も演出も存在するべきなのだ。そう考えると、この作品は非常に良く出来ていると思う。少なくとも娘。の4人は魅力は良く出ていたと思う。とくに田中れいなはおいしい役をあてがわれたこともあり、一番印象に残った。


まだ、何回か見るのでいろいろポイントを絞ってみていきたいと思う。


なんか4,5列の中央あたりかな。演者のセリフに大声で受け答えしてるやつがいたが、そんな馬鹿はつまみ出してくれよ。