想いを継ぐもの
てってけは歌について語るのがあまり得意ではありません。
だから自分の得意な分野で考えて、それを置き換えて考えます。
てってけがよく見に行く劇団で演劇集団キャラメルボックスって団体があるのですが
ここの役者さんに大内厚雄さんという方がいます。
以前に大内さんは、ファンの一人から
「今まで演じた役で自分に一番近い役は何ですか?」という質問を受けていました。
大内さんの答えはこうでした。
今まで演じてきた役はすべて僕の中にあるものなので、全てが僕なのです。
また、同団体の脚本・演出家の成井豊さんも
演技とは、脚本を忠実に立体化するのではなく、
その役と自分の重なる部分を膨らませて表現することだ
と言っています。
したがって、役者が変われば当然演技も役も別のものへと変化します。
これを歌に当てはめてみるとどうでしょうか。
歌い手はその曲と自分の重なる分を膨らませて表現する。
それは感性だったり、意思であったり、想いであったり、背負っているものであったり
人によって異なるでしょう。
だから歌い手が変われば、その曲の持つメッセージも変わるのだと思います。
モーニング娘。は、そのグループの性質上、歌い手が原曲と変わることが数多くあります。
だから原曲や元歌の歴史と想い出は尊重しつつ、新しい歌い手から始まる物語りも楽しみたい。
過去の結果としての娘。だけじゃなく、未来の原因となる娘。も評価してあげたい。
というのは、去年「好きな先輩」を6期が歌ってるって聞いた時
今年のミュージカルで「ネバフォゲ」を歌ってるって聞いた時
自分の中で「え」っていうもやもやしたものが出たんですよ。
実際に現場に言ったら、それはそれでありだなって結論になったんですけど
あのもやっとした感じは、もうあまり感じたくないんですよ。
ハテナで日記つけるようになって、他の方のページも見るようになって
様々な意見を読んで自分なりに考えてみたんですけどね。
いずれはきっと、高橋愛ちゃんの代表曲みたいなものもきっと出来ると思うし
それを愛ちゃんの後輩が歌う日が来たときに、僕は微笑ましく思えて応援できるようでありたいな。
だってそこに文句を言っちゃったら、僕の心の中の愛ちゃんは悲しむだろうから。