黄河を渡れ

引越しと言っても事業所の引越しですが、10/3までにロッカーやデスクの中の私物を
整理しないと行けないので・・・、って2,3日は俺は休みだよ!ってことで
今日慌ててやってます。いろいろ、出てくるものですね。
岳飛伝」1,2巻。田中芳樹さんが抗金の名将:岳飛を書いてる本ですね。
3,4巻買ってないけど、全部読みたいな。
宗沢・岳飛・韓世忠、この辺全然詳しくないので、ちゃんと読んで見たいところです。
おっと、「海しょう(漢字でない)」とかも出てきましたよ。
岳飛伝が金と宋の戦いですが、こっちはもうちょっと時代が進んでモンゴルと南宋ですね。
主役は文天祥漢民族の国が滅んで元が起こるあたりのお話です。
私の中国歴史好きは三国志からなんですけど、三国志好きの人のほとんどは
三国志だけで終わってしまうんですよね。それはもったいないと思いますよ。
国史には三国志に劣らない名将・名軍師がいっぱいいるんですよ。
(三国志演義のなかの名軍師:諸葛亮とか所詮中国を統一できなかった人なので)
仕事で一緒だった中国の方にも聞いてみましたが、三国志の登場人物は
中国ではさほど評価が高いわけでもないようですね。
ちなみにその方に、「中国史上の一番のヒーローって誰ですか?」と聞いてみたところ
秦の始皇帝という返事が返ってきました。
そんなこんなで、私の知ったかぶりの偏った知識で、三国志時代以外の名将を紹介。


中国、宋王朝末期、新興国金の侵略を黄河南岸で防いだ将軍・宗沢
公正にして、剛直、信義に厚く、私欲がなかった。
彼の元に岳飛、韓世忠といった抗金の名将が集い、その兵力は10万を越した。
宗沢が軍を率い、黄河を渡り、金軍と決戦をしようとしたまさにその時、
戦いを禁じた朝廷の使者が駆けつけた。宗沢が大功をたて、人望を集めすぎるのを恐れた
時の重臣たちにとって、国土や民衆よりも自分達の地位や権力の方が重要だったのである。
怒りと絶望のあまり、宗沢は病に倒れた。
危篤となった宗沢はもうろうとした意識の中で叫んだ
黄河を渡れ!」
将軍達が息をのむ中、続けて
黄河を渡れ!」
宗沢は息を引き取った。70歳であった。


240年後
長江流域に興った明王朝漢民族の国土を回復するために、大軍を北上させた。
率いるは大将軍徐達と副将軍李文忠。黄河の南岸にて元の猛将ココ・テムルを破る。
李文忠は明史に「大敵に遭えばますますさかんとなる」と評された勇将であり、
公正な政治家でもあり、詩人でもあった。その彼が、夕陽に染まる黄河を見て
全軍に叫ぶ。
黄河を渡れ!」


「老将 憤死して渡河を叫び 虚しく過ぐ 二百四十年」
(大部分を創竜伝7からパクりました)