番外編 ハロプロ春秋

tetteke2005-05-26

昨日は仕事の拘束時間が8-23で、割と労働基準法にけんかを売ってましたが19時以降は比較的暇で、讃岐のうどん屋の情報を集めるだけで終わってしまいました。今日はちょっと反省しまして、きちんと高知のほうも調べようと思います。


そうそう、仕事のスケジュールと言えば、先日、スケジュール表をまとめる仕事をしてた女の子が僕に「てってけさんは、連休をとり過ぎなのでスケジュールをちょっと変更するように上から指示がありましたよ」って言って来ました。なにー!?シフト勤務のはずなのに8-23で仕事してて、休日出勤までして、最大連休が2連休の僕が連休取りすぎだとー!?と思ったら、上からの支持は「連勤しすぎだから、スケジュールを変えてせめて公休は取ってくれ」と言うものでした。でも、休んでも電話かかって来て指示出さなきゃいけないじゃん。それは金にならないからやだ。


さて、以前にやってて極一部だけに好評の「愛ちゃんも好きな歴史」シリーズなんですけど、最近更新が進んでいません。というのも、もともとが歴史サイトを開くほどの知識も気力もないけど、たまにウンチクを語ってみたくなるという欲求を満たしたいという動機と、更新ネタが時間がないときはストックから出してきて、これ使っちゃえーって感じのものとして始めたと言う理由もあるんですけど、今別の本も読んでまして、読み終わったらそれも踏まえてやるかって感じでとまってます。


その新しく読んでるものは、三皇五帝の話から始まりまして、それから殷(商)のあたりとか、資料がないので伝説と出土した銅製品からの考察なのでなかなか苦痛なんですよね。殷から周へ変わる易姓革命のあたりまで来ると面白くなってくるんですけど。その後は孔子の「春秋」とか資料が出てくるのでいろいろと面白いです。今は始皇帝が死んだあたりまでやっと読み終えました。他に平行していろいろ読んだりするから遅いんですけどねw


で、歴史を学ぶと言うことは先人の知恵を学ぶと言うことでもあり、それは単に過去を知るってことだけじゃなくて、人間が生きていく限りその過去というものは無限に積み重ねられていくわけであり、歴史は繰り返すという言葉もあるとおり、決して同じことは起こりはしないのだけど、ある種の歴史的パターンと言うものは存在するわけです。ですから、歴史を知らない為政者に治められると、その政策は単なる思い付きでしかなかったりしていろいろ困ることになるんですけど、まぁ、それはさておき、私が語りたいのはそんなことではない。じゃあ何かと言うと歴史に当てはめてハローを語っちゃうよってことだ。前置き長げーw


というわけで歴史になぞらえてハローを語ります。一種のネタとして考えてくださいねw
いや、よくさー、例えば、後藤真希を指して娘。の中興の祖とか評したりするするじゃない。娘。を王朝として捉えて。もはや娘。は大河ドラマみたいになってるしね。それで、殷(商)・周・春秋戦国のあたりを読んでると、なんかハロプロみたいだなと思いました。殷とか周とかの統一王朝がありまして、春秋になると周王朝は存続はしているんですけど統一王朝としての力はなくなり一諸侯として権威のみの存在となって、次第に力を持った諸侯が覇者として君臨するようになるんですね。その後、戦国期には有力諸侯はそれぞれが王となり戦国七雄時代を経て、その中の秦がついに他の六国を滅ぼし、王の上として皇帝を名乗る。これが始皇帝ですね。まぁ、その辺はいいんですけど。


この周が統一王朝としての力をなくしていく辺りなんですけど、殷とか周、それ以前の夏・瞬・尭って実在するかどうかもよくわからない王朝もあるんですが、その辺の言う世界というのは黄河中流流域のいわゆる中原と呼ばれる地域だけなんですね。それが周代になると物凄い勢いで世界が広がりだすんですよ。周は農耕を生産の中心としている国(殷は狩猟を中心としていました)なんですけど、農耕を中心にしているということは、作地が増えればそれだけ生産量も増えて人口も増えますからどんどん外へ外へと広がっていくんですね。で、しかも周王朝は一族と建国の功臣を各地方領へ公とか候とか伯とか君とかそんな爵位で領地を与えていって、これが長い間に独立王国となっていきます。


で、外へ外へと大きくなっていくうちに異文化とぶつかります。文明は黄河だけに起こったものではないんです。長江流域にも文明はありました。上流に蜀・巴、中流に楚、下流に呉と越です。また中原から見て西方向、中原国家は周辺民族を東夷・北テキ・西戎・南蛮と呼んでたんですけど、その戎の国に中国化しか国家が現れるわけです。これが秦なんですけど。と言うわけで、ただでさえ外へ広がってるのに、周辺に中国化した国家が誕生したり、周辺国が中国化したりで世界が大きく広がります。広がりすぎて、とてもそれを統一できるような国家が無くなるんですね。で、周の没落から始皇帝の登場まで、中国を統一する国家はなくなります。この辺が戦国時代って名前から想像しがちな分裂世界とちょっと違います。


これをどうハローにあてはめるかというと、昔のハローというとモーニング娘。だけの世界といっていいような感じでした。モーニング娘。のエース=ハローのエースです。いわば殷や周の統一王朝時代。易姓革命をメジャーデビューとして、その後の周は功臣が独立王国を周辺に築いていきます。また、内部でも一族に周の領地を割いて衛星国としていきます。周は中原の連合王国みたいになっていくんですね。この連合がモーニング娘。です。やがて南方に異文化の強力な松浦国が現れますwまぁこれは楚でしょうか。歴史の話に戻りますけど、楚国はまったく新しい技術を持ってたみたいですね。それをもって南方の強国となりました。それは鉄を鋳造する技術です。周は青銅器文明なんですよね、そこに鉄器をもった南方の文明が現れたのです。これがたびたび北上してきて中原諸国を脅かして、鼎の軽重とか問うんですよ。*1


北上する楚(あやや)に対して、周国家連合(娘。)は協力して事に当たります。このときに諸侯を率いた実力者が覇者です。建国の功臣太公望呂尚が封じられた斉(なっち)や、北の強国晋(ごっちん)が諸侯を率います。混乱した斉の後継問題をまとめ、覇者たらんとしてちょっと空回りした義理堅く正義感のある宋あたりを梨華ちゃんにしときます。覇者って通称五覇って呼ばれるんですけど、実際は6,7人呼ばれてるんですよね。どの資料でも入ってる覇者中の覇者が、斉と晋です。晋は戦国期には韓・魏・趙の三国に分かれちゃいますけど。


そうこうしているうちに周という王朝自体(娘。)が権威のみの存在として有名無実化していきます(例え話ですから、目くじら立てないでねw)しかし、それは先に書きましたが、世界が広がっているという意味で、かつて世界が中原(娘。)だけであったものが、大きな世界(ハロプロ)へと変化しつつあるということです。あまりに大きく広がっているので全体が掴みづらく焦点が定まらなかったりするんですけど、春秋戦国はそんな時代です。


やがて、西戎との緩衝地帯であった地域に一つの国ができます。西戎民族ですが中国化した国です。周(娘。)はこれを一つの自国内の国として取り込み爵位を与えます。秦(ミキティ)です。で、この国は強いんですよ。これまでの国が儒教の礼でもって治められていたのに対して、法治国家なんですね。仁義とか忠孝とかそんなので国を治めてきた国から見ると、徹底した実利主義の秦は信用ならない国に見えるんです。で、孤狼の国とも言われるんですけど、それでも覇者になったりしたりもするんです。生粋の中原国でもないので、時には楚と同盟したりもします(あやみき同盟)。秦は法治により国の生産力と軍事力を高めまして、後に秦王政の時代に統一を果たし、始皇帝と名乗り現在の中国の元を築いたんですけど、ハロプロのほうはさてどうなるんでしょうね。


うむ、歴史語りたがりだから焦点がぼけてるぞw結局、何を語りたかったかと言うと、モーニング娘。だけが中心であったときは勢いがあって楽しかったけど、今は世界がハロプロに広がって娘。はその中の一グループとなってしまっている。もう一度、娘。が盛り上がるようになればいいなというのがてってけのいつもの主張なんですけど、今回はちょっと趣向を変えまして、実は器が、世界が広がってるんだということにして、そしてもう一度、今度はハロプロと言う箱で娘。のようなことにならんかな・・という願望でした。それぞれの国に住むヲタ人口が増えないとなかなかそうもいかないけど。こないだのフットサルのようにユニットを超えた盛り上がりを見ると、そうつまらない話でもないかな。

*1:鼎の軽重を問われる:権威や実力を疑われることですが、周王朝には殷王朝前から伝わる王者の印とされる鼎があったんですね。まぁ、三種の神器や伝国の玉璽みたいなもんです。で、楚王のところに周王朝から使者が行ったんですけど、楚王は「その鼎を楚に持って来たいのだが、重さはどれくらいか?」とその使者を恫喝するんですね。使者は、「実際の重さ以上に権威としての重さがあるので楚に持ってくることは不可能だ」と苦しい逃げを打つんですが、楚王は、「だったら我が国には、戦いで欠けた鉄の剣がたくさんあるからそれで鼎を作るとしよう」と周としては恐ろしいことを言うんです。当時の楚の勢いのわかる話です