枠借り問題

つばめ♂さんのところ を見ました。なるほどベリ界隈ではこれが今ホットなのか。娘。も他人事ではないですけど、ホールコンサートを始めていらい都内は同じような状況になっていますね。


ただ、この問題の元凶は枠借りにあるのでも、転売にあるのでもないですよね。提供される箱の収容人数と、見たい人の数に大きなギャップがあるからですよね。だからこそ、転売が成立し、どうしても見たい人は枠を借りて弾数を増やして自分の当選率をあげるという自衛手段をとっているわけですよね。これでよいということはないでしょうけど、実際問題、枠借りをやめるように訴えても、圧政に抗すべくもなくゲリラ活動してる人に、暴力はいけません、武器を捨てましょうというのと同じようなもので効力がないですよね。


で、この声はヲタよりも寧ろ事務所のほうへ向けて言わなければならないのではないでしょうか。別に転売を摘発しろとか言うんじゃないですよ。そういうことに労力を使うのは馬鹿げてます。転売は商売にならなければ、自然淘汰されます。また転売がそこに発生するということは、事務所がそのマーケットをみすみす逃してるということの証明です。ちなみにここで言う転売ってのは、前の席を売るとかそういう座席格差じゃなくて、入場料自体が2倍も3倍もしちゃう公演の話です。


初日とか、メンバーの誕生日とか、どう考えてもお客さんの集まりそうな公演にはもっとキャパシティのある会場を選定すべきです。こういうコンサートの会場ってどれくらい前に押さえるものなんでしょうね。僕がよく見に行く劇団のキャラメルボックスは劇場を3年前に押さえるんだそうです。この劇団は、演劇を見たい人が気軽に見に来れるようにつねに当日券がある状態にしておきたいんだそうです。そういうふらっと来た人、もしくは見たいと思ったときにチケットが取れないようでは新しいお客さんが増えず、行き詰ってしまうからです。だからといって、客席がガラガラでは採算が取れません。ですから、ちょうどいい大きさ、でちょうどいい期間劇場を押さえるのが理想です。ですから、劇団の経営者は、3年後の自分の劇団が、どれくらいの集客力があるのかと見極められないければならないと語っています。一度読み違えて、というか、劇団員の上川隆也さんが売れっ子になってしまったために、上川さん目当てのお客さんがずどーんと押しかけて、チケットが完売状態になってしまったことがありますけど、その時も「すみませんチケットが完売してしまいました。次回からは上川が出ても売り切れない公演を目指します」と、普通じゃないお詫びがFCのようなもの(劇団ではサポーターズクラブという)の会報に載ってましたw


コンサートのホールは、たぶん1ヶ月、2ヶ月を借り切る劇場よりは楽に押さえれるのではないかと思うのですが・・。ベリーズや娘。の初日なら、国際フォーラム、パシフィコ、NHKホールくらいのホールでやっても問題ないと思うんですけど。大宮ソニックシティや、神奈川県民ホールとかでも、戸田や座間の2倍近く入ると思うんですけどね。せめてそういう会場を持ってこれませんか。それが無理だというのなら、いっそ初日を地方へ、大阪なり名古屋なりへ移してみてはどうだろ。関東会場なんて、何のプレミアもなくても埋まるんだから、集客がちょっと足りないところに付加価値をつけてやるのも、立派なマネージメントですよね。