じっくり考えれば思い出す。それが、大切な思い出なら

なんか寝れないので、キャラメルボックスのDVDで見てないのがあったのを思い出したので見た。「僕のポケットは星でいっぱい」だ。どこにしまったのか・・と思っていたら、ワンダ大阪のときに使ったキャリーバッグにいれっぱだった。


見たら、ますます眠れなくなったので、ちょっと「リボンの騎士」のことでも、またまた書くか。そういえば、今日、ハロショでご当地写真とかいうものが発売になって、渋谷店か原宿店へ行くときに、原宿店から渋谷店へやってきたかっしーと合流して飯を食った。公演期間中にはなかった差しでの話しになったのだが、やっぱね、方法論とか見方とか全然違うんだけど、真剣に無駄に深く観てるので、しかもお互いにまったく遠慮せずに話すので、いろいろと自分の考えを整理するのにいいね。


とはいえ、共通認識の多いかっしーにさえ、わかってもらうのに言葉をかなり要したから、それを文章でここにあげるのは至難の業だなと思った。ま、それはおいおい書くかもしれないってことで。今日は別の話題。それは「リボンの騎士」を見て思った、秋のツアーへの期待。


まずは、新垣里沙さんですね。同じような役をやった中では、飛びぬけて研究熱心だったと思う。淑女にしても、騎士にしても、立ち振る舞いから声の出し方まで、また顔の表情だけでなく、声と全体で表情をつける、劇場の大きさに合わせた演技ってのが出来てた。細かいところでも、淑女チームのアドリブ部分ではチームをリードしてたし、騎士のほうでも、サファイアがフランツに真実を語るシーンで、フランツが約束した言えない人というのは彼女のことであったのかというような演技もきちんとしていた。かっしーが、牢番ピエールをやらせてみたかったと言ってたけど、それくらい重要な役へふっても良かったと思う。


それから、田中れいなさん。劇中の活躍は地味だったんですけどね。田中れいなといえば、モーヲタにとっては、高橋愛藤本美貴に代わる次代のエースなわけなんですけど。すでに人気はNo.1だと思います。だからこそ、この舞台ではもっと目立つ役が回ってくると思っていた。そしたら、意外にもどちかというと裏で支えるほうの役というか、そういう仕事がまわってきた。例のスカウトの部分だけど。はじめは、道重さゆみがメインボーカルをとってるほうに驚かされて、さゆを褒めちぎったんだけど。良く聞くと、さゆのボーカルを真ん中に、れいなが高いほうも低いほうもコーラスで支えている。ここを与えられて、特訓されたのは、後々大きな財産になると思う。


この二人、秋はやってくれるんじゃねーの!?と期待している。


話変わって、キャラメルボックスの話。あー、なんで、これ(僕のポケットは星でいっぱい)、劇場に見に行かなかったんだろう・・。「広くて素敵な宇宙じゃないか」と2本立てだったんだけど、「広くて・・」は「銀河旋律」と2本立てじゃなきゃやだ!と思って見に行かなかったんですよね。柿本家5部作、ここに完って感じだなぁ・・。


以下、蛇足だと思うが簡単に紹介

第1作「銀河旋律」
タイムマシンが実用化され、時間管理局のもと、時間旅行が出来る時代。柿本浩介の恋人はるかに横恋慕する、時間管理局局員の猿丸が、タイムマシンを悪用し過去を改変し、浩介とはるかの出会いは消されてしまい、はるかは猿丸と結婚してしまう。柿本浩介は失った恋人を取り戻すため、過去へ飛ぶ。過去に滞在できる時間は45分。「はじめまして、明日、君と出会う僕です」


第2作「広くて素敵な宇宙じゃないか」
「銀河旋律」から17,8年先の時代の話。柿本浩介とはるかの間には、3人の子供がいる。長女スギエ、長男カシオ、次女クリコ。はるかは、1年前、がんで亡くなってしまった。それ以来、この家族には春がやってこない。ある日、その冬を終わらせるひとがやってくる。お手伝いアンドロイドのおばあちゃんだ。小学生のクリコは、このどことなくはるかに似たおばあちゃんに、心を開かない。おばあちゃんは、クリコのために走る、頑張る、大停電になった東京の街を。寂しくなったら空をみあげることだ。ごらんなさいよ、広くて素敵な宇宙じゃない。夜空は星でいっぱいだ。


第3作「ケンジ先生」
西暦2098。昔、この国には学校があった。先生がいて生徒がいた。生徒がいて、先生がいた。今、この国には学校が無い。勉強はコンピューターを相手にする。ある日、おばあちゃんは孫娘の永坂レミに、アンドロイドの先生ケンジ先生を買ってきた。おばあちゃんが子供ころはアンドロイドの先生がいっぱいいた。人間よりも人間らしく生きるケンジ先生に感化されていくレミ。レミのために戦闘型のアンドロイドに立ち向かうケンジ先生。「あなたはとし子さんを助けたいんでしょう。先生が、生徒のやりたいことを助けるのは当然です」昔、この星の北の学校に、不思議な不思議な先生がいた。授業に教科書持ってこないで、自分の童話を読んで聞かせた。その瞳はいつも澄み切って、私たちのことやさしく見つめていた。雨にも風にも負けない心で、みんなの幸せ静かに願っていた。おばあちゃんの旧姓は柿本、柿本クリコ


第4作「怪傑三太丸」
この物語の主人公みずきは中学2年生。柿本スギエの娘だ。みずきは、「友達なんていらない」が口癖の気の強い女の子。クラスメートの野上と共同で宿題をやることになったが意見あわずに「私は一人でやる」と宣言。みずきがテーマに選んだのは戦国時代。「渚姫の伝説」という本に出てくる渚姫が大好きだからだ。
ある日、外国に行っていたおじいちゃんが10年ぶりに帰ってくる。大人には見えないらしい、真っ白い袋を持った友達と一緒に。おじいちゃんがみずきに言う「私はサンタクロース、お前の味方だ」


第5作「僕のポケットは星でいっぱい」
過去へのタイムトラベルが自由化された時代。28歳の柿本カシオは、時間管理局に追われている少年を助ける。少年はヒデトシと名乗る。が、カシオにはわかっていた。少年が、病気で倒れた母親を救うために、法律で禁じられた、未来へのタイムトラベルをしてきたことを。彼の本当の名前はカシオ。彼は12歳のカシオなのだ。運命は変えられない。でも、強く生きるんだ。時間管理局の人間がカシオを追う。追ってくるのは、猿丸だ。「柿本浩介の息子が、どこまでやれるのかを見に来た」「北風に向かって一人で歩く。息が白い。でも、寒くは無い」「カシオ、母さんが死んだら、父さんはだめになる。最初の一年は、お前がみんなを支えるんだ。姉さんとクリコを頼むぞ!1年たったら、お前達の冬を終わらせる人がやってくる」


あと、柿本家は出ませんが、俺は「キャンドルは燃えているか」もこのシリーズの序章だと思っている。これはタイムマシンを開発するお話だけど、かなりの部分で話がつながるし。ストーリーは、パイロットをクビなったばかりの伊丹は、一流電機メーカーハリマのから、新しい仕事を依頼される、期間は一年、報酬は五千万。契約の初日はクリスマス・イブ。本社に出かけた伊丹は、同じように集められたエンジニアの神戸、プログラマーの礼子に会う。そこで3人は新たな条件を聞かされる。報酬と引き換えに、彼らの一年間の記憶を消させて欲しい。
そして一年後、五千万を手にしたのは神戸だけだった。伊丹と礼子が渡されたのは、五千万の代わりに自分で選んだというバスの回数券・マッチ箱・キャンドルだけだった。彼らは考える。消されてしまった自分達は、何を伝えようとしたのだろう。何か大切なものを失った気がするのだ。「じっくり考えれば思い出す。それが、大切な思い出なら」